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ライオンズ根岸東 ライオンズ東京根岸レジデンス ライオンズマンション鶯谷第7 ライオンズ東京根岸グランフォート 共助意識を高める「はじめの一歩」近隣マンションとの合同防災訓練 


2013 年3 月10 日、「防災広場 根岸の里」(東京都台東区根岸)で防災訓練が行われた。ライオンズマンション根岸東(以下、LM 根岸東)の理事会が発案し、近隣マンションと合同で町会の協賛を得て行う合同訓練だ。強風が吹き荒れる生憎の天気ではあったが、汗ばむほどの暖かな日射しに恵まれたこともあり、150 名ほどの住民が参加する賑やかなイベントとなった。


合同訓練による つながり作り

合同訓練となると、準備に労力や時間がかかることは想像に難くない。
なのになぜ合同訓練を選択したのか? LM 根岸東の理事長であり、今回の訓練総責任者でもある篠澤さんに理由を伺った。

「マンション内に訓練を行えるスペースがなかったことが、そもそものきっかけです。防災広場を借りるには、うちのマンションだけだと人数が少なく広すぎる。だったら他のマンションを誘ってみてはどうかと。今まで近隣のマンションで協力して何かを行ったことはありませんが、災害時には地域で助け合わなければいけない。マンション間のつながりを作り、共助意識を高めるきっかけになればという思いもありました」

篠澤さんは理事会で作成したパンフレットを持って49 棟のマンションをまわり、場合によっては他マンションの理事会に参加することも厭わなかった。その甲斐があって、LM 根岸東のほかに3 棟(ライオンズ東京根岸レジデンス、ライオンズマンション鶯谷第7、ライオンズ東京根岸グランフォート)が管理組合として参加、それ以外のマンションにもポスターを掲示してもらえることに。当日の訓練には個人で参加する人も多く見られ、計15 棟のマンションからの参加が得られる結果となった。


防災広場での防災訓練

訓練を行った「防災広場 根岸の里」は災害時の拠点となるよう、かまどベンチ(右写真1)、防災用トイレ(右写真2)、ソーラー発電の時計塔と照明灯(右写真3)、手押しポンプなど防災に特化した設備が整えられている。根岸地区・下谷地区は建物が密集し、古くからの木造家屋も多いため、災害が起きると被害が大きくなる危険性が高い。そこで、備えのひとつとして2005 年に作られたのがこの公園だ。

10時半、各マンションからの避難訓練を終え、防災広場に参加者が集まりはじめた。これから行うのは「通報訓練」「初期消火訓練」「応急救護訓練」「煙体験訓練」だ。消火器の使い方、災害時の通報シミュレーション、AED の使い方、煙体験ハウスーー実際に体験できる訓練に、子どもたちも積極的に参加している。なかでも印象的だったのは煙体験訓練だ。簡易ハウスからモクモクと煙が立ちのぼる光景はかなりリアル。人体に影響がないと分かっていても、ハンカチで鼻や口を覆いながら中へ入って行く姿が多く見受けられた。
この他に、かまどベンチを使って薪でお湯を沸かしたり非常食を作ったりする「給食訓練」が理事たちによって行われた。ここで作ったおこわは、参加者たちに非常食の食事体験用として配布。暖かかったこともあり、訓練を眺めながらその場で食べ始める人もチラホラ。敷地の広い公園で行う訓練ならではの光景だ。


大切なのは続けていくこと

「今回のような訓練を行うには時間も根気も必要です。大規模であることは必ずしも重要ではなく、小さくても続けていくことが大切。それが一人ひとりの防災意識を高めることにもつながるはずです。
理事のメンバーが変わっても引き継いでいける体勢を整えて、長く続けていきたいですね。
また、今回は町会に協賛してもらいましたが、町会でも防災訓練を行っているので実際に訓練に参加された方は少ない。同様に、町会の防災訓練に参加するマンションの住民も数人しかいません。時間はかかると思いますが、これからは町会とマンション、お互いのつながりを深めていくことが必要だと思っています」
とLM 根岸東の理事で今回の事務局を担当した森田さんは語る。

ひとつのマンションでは行えないような大規模な防災訓練も、複数のマンションが合同で行えば実行できる。さらに町会とのつながりがそこに加われば、災害時への備えはより心強いものとなる。今回の合同訓練は、地域としての共助意識を高めるための「はじめの一歩」と言えるのかもしれない。


9時 防災訓練準備スタート

10時半 防災訓練本番スタート 

12時 防災訓練終了





12時 防災訓練終了
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