「くらしと」読者から寄せられる、組合のイベントやコミュニティのエピソードをWEBサイトからお届けします。
本誌で紹介しきれなかった活動もこちらから、ぜひ、どうぞ。
ライオンズマンション ニューシティ蟹江管理組合 防災フェスティバルと第1回の避難体験レポート 200人超が参加。阪神淡路大震災・中越地震を機に新しいかたちの「防災訓練」
めざせ、「減炎」

「ライオンズマンションニューシティ蟹江(以降「NC蟹江」)町内会防災会と管理組合は、昨年の12月1、2日の2日間にわたり、防災訓練と避難所体験宿泊を行った。総戸数570戸超の大規模マンションということもあり、訓練のスケールは大きい。そして行われる訓練内容も、個性的かつ実践的だ。

阪神・淡路大震災を機に、町内会が平成9年に防災会を立ち上げ、その後平成17年に管理組合を加え、現在総勢44人で構成される。今回お話を伺った、町内会長の富田さんは「実際に体験して学ぶことの大切さと、防災は1人では成り立たないということを知ってもらうのが目的」と語る。
そうしたポリシーの下に練り上げられた、NC蟹江の防災訓練メニューは内容豊富、多彩で面白い。自分の手で火をおこし、ご飯を炊く、水を汲んで運ぶ、丸太を切るなど、座学では分からない、生きた知識を得る格好の内容になっている。「非常時に、互いが持つ経験や知識を提供しあい、被害を少しでも少なくしたい」というのが、富田さんを含む防災会の想いだ。
富田さん自身、防災カレッジに学び、防災リーダーとなるなど、会員には意識の高い方が多い。東海沖地震への備えを長く積み上げてきた地域だというのも、理由のひとつかも知れない。

 


「避難所」を実際に体験する

今回が第1回目の「避難所体験」は大規模なマンションによくある「管理棟」に宿泊をするという、いわば「合宿」だ。震災などで電気、水道といったライフラインが停止した場合を想定し、集会室を避難所に見立て、一夜を居住者同士が一緒に過ごす。簡易ベッドやテント、非常持ち出し袋を各々が持ち込み、非常用のトイレを組み立てたりと、実際の避難生活がどのようなものかをシミュレーションしてみるための時間になっている。
いざとなった時、本当に必要な防災用品は何か、じっくり考えるのには絶好の環境に違いない。

 


新しいことを知る楽しさ

2日目は恒例の防災フェスティバル(防災訓練)。ボーイスカウトや、地元消防署、DIY店などが参加、来賓も迎え、200人が集まった。
「訓練」という名はついているが、タイムスケジュールとその内容を追っていくと「防災体験イベント」に近いことが分かる。実際に屋上からはしご車のかごに居住者が乗り移ったり、家具転倒防止器具の使い方や、ガラス飛散防止フィルムの張り方についてDIY店のレクチャーを受け、「サバ・メシ(サバイバル飯)」を炊く、簡易タンカを作る。合計15項目に及ぶ内容は列挙に困るほどの充実ぶりだ。
こうした防災会が成立している背景には、町内会、管理組合の連携のかたちによるところも大きいと、前述の富田さんは言う。マンションの居住者だけで構成される、町内会と管理組合によって運営する防災会ができ、この防災会への理解と協力がなければ運営するのは大変……というのは、一定の規模以上のマンションなら、どこでも抱えうる悩みでもある。独立した防災対策のための組織を作るという考え方は、運営を充実させるとためのひとつの有効な手段と言えそうだ。

記録された写真の一枚一枚から、防災会の皆さんの細やかな気配りと、その苦労がしのばれるが、新しいことを体験する楽しさが一杯つまったこの時間は、きっと参加者それぞれの記憶に長く残る、貴重な経験となるに違いない。

管理棟の集会室ph
管理棟の集会室で避難所体験です。キャンプ用のテント、簡易ベッドなどが運び込まれた集会所。「こんな便利なものがあるの?」などとと互いに情報交換もできる有意義な機会に。
非常食体験ph
備蓄された燃料やコンロを使ったりしながら、非常食も実際に皆で作って皆で試食。
トイレの組み立てph トイレの組み立て
非常用トイレの組み立て方を学ぶ子供たち。大人のみなさん、非常用のトイレの使い方、ご存知ですか?
非常用電源ph
そして消灯。非常用の電源、暖房なども実際に使ってみます。

2日目防災訓練 はしご車ph
ドキドキはしご車体験!屋上から実際に家族で35mはしご車のかごに乗り移ります。 高くて結構ドキドキ。
パーテーションph バルコニーは非常時の避難路になります。いざという時はパーテーションを割って避難しなければなりません。
そこで、実際にパーテーションを割ってみるというコーナーを設営。ちなみにバルコニーには脱出用の避難ハッチがある場合もあるので、ご注意を。

サバ・メシ(サバイバル飯)を炊くph

体験メニューph
起震車、煙体験、消火器&バケツリレーなど、体験メニューが目白押し。

ページ上部へ

閉じる